私とは 父親⑤
父は関連会社を数社立ち上げる。
固定概念にとらわれないその性格は放置されて育った影響もあるのか、元々の性格なのか分からないが一般的な考え方を持っていないのは確かだった。
あまり多くを語らず野球好きの父。確か巨人が好きだった。夜になると巨人×阪神戦ばかりがテレビで流れた。当然私がみたい番組は見れず、私は野球が嫌いになった。特に読売巨人軍が大嫌いである。
テレビのチャンネル争いで言い合いになった事もある。今となってはどうでも良い事だが、腹立たしかった記憶はのこっている。
いつからか夜はほとんどいない日が増えた。
私が高校生の頃には夜はほとんど母と2人だった。いないのが当たり前になり父としての存在感はなくなりつつあった。
会合と称した飲み会。
金を持った中年のおっさんが集う夜の街。
ボランティア活動と銘打つライオンズクラブ
どれもこれもが薄っぺらで意味のないものに感じる。
父よ
あなたは最後まで自分勝手でしたね。
そんなあなたに似ている私。
まったく面倒です。